こんにちは、さとみです。
この記事では、無精子症の夫と歩む5年間の不妊治療をまとめています。
大変だったこと、辛かったこと、遠回りしてしまった経験談など、正直にすべてお伝えします。
もし不妊治療を始めたときに戻れるのなら、あの頃の私たちにこう伝えたい!!と思うような内容です。
あ、男性不妊の方以外は、そっとページを閉じてください!見当外れの情報だと思うので!笑
男性不妊に悩んでいる方々にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。
こんなやつが書いています
- 都内在住の30代夫婦
- 2021年から不妊治療開始
- 非閉塞性無精子症/TESE 2回実施✕/鍼治療1年半実施✕/採卵1回実施
- 2025年から親族間精子提供にて顕微授精に挑戦中
5年間の治療歴【ざっくり全体像】
私たちが通った医療機関は全部で6ヶ所。治療期間は現時点で4年10ヶ月。この時点での総額は約450万円です。
こんな流れで進みました。
- レディースクリニック
- 甲状腺の病院【現在も通院中】
- 男性不妊治療クリニック① (TESE1回目・採卵1回目)
- 男性不妊治療クリニック② (ホルモン治療・TESE2回目)
- 鍼灸院(男性不妊特化)
- 男性不妊治療クリニック③ 大阪(親族間精子提供)【現在も通院中】

それぞれのクリニックで何があったのか、詳しく書いていきます!
各クリニックでの治療内容と費用


①レディースクリニック|橋本病と無精子症が発覚する
通院期間: 2021年2〜4月(約1ヶ月)
費用: 妻 3万円
初めてお世話になった不妊治療クリニックです。口コミもよく、料金設定も明確で決めました。
無駄なことが一切なくスピーディーに結果を出そうとする姿勢のクリニックで、先生方の対応もよくて通って正解だったクリニックです。
初診に夫の同席が必須だったことがきっかけで、以前より夫が不妊治療へ前向きに取り組んでくれるようになりました。不妊治療の最初の一歩としてはとてもよかったです。
ここで起きたこと:
- 人工授精をしようと夫の精液検査を実施したところ、無精子症の可能性を指摘され、男性不妊専門クリニックの候補を紹介していただいた
- 血液検査により橋本病の可能性を指摘され、甲状腺の専門病院を紹介していただいた
精巣自体が精子を十分に作れない状態のこと。閉塞性と非閉塞性があります。下垂体や視床下部のホルモン分泌異常も精子形成に影響を及ぼすことがあります。生活習慣では過度の喫煙、アルコール摂取、ストレス、肥満などは、精子の産生や質(運動率や形態)に悪影響を及ぼすことが報告されています。ただし、これらの要因だけで完全に精子が作れなくなることはほとんどなく、多くの場合は複合的な原因によるものです。
身体が自分の甲状腺を攻撃してしまうことで炎症が起き、甲状腺ホルモンの分泌が低下する病気で自己免疫疾患の一種です。甲状腺ホルモンは、心臓や肝臓、腎臓、脳など全身の臓器に作用して代謝を盛んにするなどの大切な作用を持つホルモンです。妊娠を希望する人や妊娠中の人は、お腹の赤ちゃんのためにも「ホルモンを補う薬」で治療します。



最初のクリニックでいろんな症状がすぐにわかってよかった!
②甲状腺の病院【現在も通院中】
通院期間: 2021年2月〜現在(3ヶ月に1回のペースで通院)
費用: 妻 6万円(2025年11月時点)
私の場合、橋本病によって日常生活には支障が出る訳ではありません。自覚症状も全然無いです。
ただし、妊娠出産に向けてホルモン値をコントロールする必要があるため薬を飲んでいます。おかげさまでホルモン値は安定しています。東京でも有名なクリニックなのか、いつも予約枠が埋まっていて院内は激混みです。
③男性不妊治療クリニック(1)|TESE1回目・採卵1回目
通院期間: 2021年4〜10月、2025年6月(計約1年)
費用: 夫 60万円 / 妻 77万円 / 計 137万円
夫の無精子症がわかったため、男性不妊治療をおこなっているクリニックへ転院。2021年当時は今よりも情報が少なく、公式ウェブサイトの情報、料金設定、わずかな口コミなどから通うクリニックを決めました。



いろんなことがあったので、治療の経緯を少し詳しく書いていきます!
TESEと採卵を同日実施することに
非閉塞無精子症の主な治療法は、顕微鏡下精巣内精子採取術(micro-TESE)によって精巣から精子を採取し、顕微授精で妊娠を目指す方法です。
夫も治療を勧められましたが、大事な精巣(タマタマ)にメスを入れる手術なので、身体への負担も大きいですし、即決はできませんでした。悩んでいたところ、先生から「触診やホルモン値に全く問題がないので、これなら7割の確率で精子が回収できるだろう!」と言う言葉に背中を押されて手術を決意。
TESEで精子が回収できたことを見越して、妻(私)も同日に採卵することを提案されました。このクリニックでは新鮮な状態で精子と卵子を使って顕微授精をおこなうことを推奨していたんです。
でも後から知ったのですが…非閉塞性無精子症の場合、TESEで精子が回収できない可能性も高いため、同日採卵は推奨しないのが一般的だそうです。
TESEの成功率も一般的には3〜4割と言われているのに、7割と伝えていたのも疑問で、今思えば良心的だったとは思えません。
TESEは身体への負担が大きいため何度もできる手術ではないため、「成功率7割なら手術したら妊娠できるね!」と楽観的に考えていた自分たちのリサーチ不足を悔やみました。また、医者の言うこと=最適解ではない場合もあることを学びました。



TESEの前にもっとできることがあったなと後悔⋯



今思えば、体質改善に一定期間取り組んだ後、実績豊富なクリニックにてTESEに臨めたらよかったなと思います
TESE&採卵の結果、精子は見つからず
妻(私)の採卵が終わり、結果として18個採取することができました。緊張や痛みはありましたが、無事に採取できたことに安堵しながらリカバリー室で夫の手術が終わるのを待っていました。
突然、先生から「話しがあるのですぐに手術室に来てほしい!」と呼び出されました。恐る恐る手術室に入ると、普段の夫からは考えられないほど、不安そうな表情をした姿がありました。
先生から「Simple TESEでは精子が見つからないので、このままMicro TESEに移行するか、この手術を終了してホルモン治療をおこなった後に反対側の精巣に手術をするか、すぐに選んで欲しい」と選択を迫られました。
迷わずMicro TESEに移行するようにお願いしました。手術前は費用が高いと嘆いていましたがそんなこと言ってられません。夫にこの負担を何度もかけたくなかったので、再度手術をさせることは避けたかったんです。どうか無事に精子が見つかるようにと祈ることしかできませんでした。
何時間にも及んだ夫の手術も終わり、リカバリー室で夫と再会しました。結果、精子は見つからず、二人ともショックで頭が真っ白に。心も身体もボロボロで涙が止まらない状態でした。
そんな中、私だけカウンセリングがあると言われて別室に呼ばれました。内容はカウンセリングではなく、採卵した卵子の扱いの確認でした。衝撃的だったので記載します。
カウンセラーとのやりとり



今回18個の卵子が取れましたが凍結しますか?廃棄しますか?
お二人は離婚するかもしれないですが、再婚しても使えるし、凍結するのもいいかと思いますけど。



(絶句⋯)ちょっと急なことなので夫にも相談したいのですが…



卵子が新鮮なうちに凍結する必要があるため、今この場で決めてください!ちなみに12個以上残すと追加料金がかかります。



ええと、では追加料金のかからない12個残すかたちでお願いします
当たり前のように「離婚」という言葉を使うカウンセラーに衝撃を受けました。
確かにそのような道を選択する夫婦もいることは知っていますが、考えてもいない私たちにとってはとても失礼な言葉だと感じ、怒りが湧いてきました。
カウンセラーからすると、毎日こなしている作業をスピーディーに終えたいのかもしれませんが、こちらの気持ちに寄り添うような対応では全くなかったです。
当時は想像できていなかったのですが、5年後の私たちは、このときに採卵した卵子を使って顕微授精をすることになります。少しでも若くて質の良い卵子は貴重なので18個すべてを凍結しておけばよかったなと後悔しています。
転院を希望。しかし卵子の移動を拒否された
TESEで精子が回収できない場合、再度TESEをおこなう人もいます。
ただ、身体のダメージも大きいため気軽に何度もできる手術ではありません。私たちは、もし次に手術をおこなうのなら、さらに技術力の高いと評判のクリニックに賭けてみたいと思い、日本で一番有名な男性不妊専門クリニックへの転院を決意しました。
クリニックに転院の理由を伝え、あわせて卵子の移動を希望しました。転院先で精子が回収できた場合に、スムーズに顕微授精をおこなうためです。当初は移動に向けて医師や看護師のみなさんも動いてくれていたのですが、院長が競合のクリニックへの移動を知った途端、卵子の移動を認めないと態度を急変させてきました。
移動を許可していた担当医に掛け合うも「我々はサラリーマンなので上には逆らえないんですよ…すみません…」と言われる始末。直接院長先生との相談の場を作ってほしいとお願いしても聞き入れてもらえず。
「転院しないでうちでの治療を続けるなら話を聞きますが、卵子の移動については話しあうことはありません」の一点張り。まるで妻(私)の卵子が、クリニック側の所有物かのような対応。卵子が人質のように感じました。最後は喧嘩別れのような状態で転院しました。
このクリニックで感じた問題点
- 院長、医者、看護師、受付への不信感が拭えない(院長のトップダウン体制、失言カウンセラー、高圧的な態度、スタッフ感の連携ミスで理不尽に怒られることがしばしばある)
- 待ち時間が長い(1回あたり3〜4時間かかる。話すのは数分)
お世話になったことは確かですが、最初から次のクリニックに通えていたらよかった…と後悔しました。お金と時間とメンタルをすり減らした感覚です。



クリニック選びは本当に大事です…!
④男性不妊治療クリニック(2)|ホルモン治療・TESE2回目
通院期間: 2021年12月〜2023年5月、2025年5〜8月(計約1年半)
費用: 夫 90万円
夫は、前回のTESE手術後から、長年吸っていたタバコをスパッと止めてくれて、体質改善にも取り組み始めていました。タバコは依存性の高くて簡単に止めることはできないものなので、相当な意思と覚悟が必要だと思います。止めてくれたときは本当に感激しました!
転院先の男性不妊クリニックは、おそらく日本で一番有名なところです。
ここでは夫のみ通院し、妻(私)は付き添いのみでした。ちなみに前に通っていたクリニックとは違い、TESEと同時に採卵することも勧めらませんでした。
触診や血液検査の値は何も問題がなく、ホルモン治療を経て2回目のTESEをおこないました。残念ながら、ここでも精子を見つけることができませんでした。
これ以上、現在の医療でできることがないため、しばらく不妊治療をお休みすることにしました。
⑤鍼灸院
通院期間: 2023年8月〜2025年5月(約1年半)
費用: 夫 55万円
無精子症の患者が鍼灸を受けて精子が出るようになったというブログに出会ったことがきっかけで、僅かな望みをかけて鍼灸院に通うことに。夫は毎週、往復6時間かけて週1ペースで1年半ほど根気強く通ってくれました。ときどきクリニックにて精液検査を受けたりしていましたが、残念ながら射出精子には一度も出会えませんでした。



遠いのに毎週がんばって通ってくれた!本当にありがとう…!
⑥男性不妊治療クリニック(3) @大阪|親族間精子提供【現在も通院中】
通院期間: 2025年6月〜現在も通院中
費用: 義両親・夫・妻の合計 現時点で170万円(宿泊費除く)
義両親の協力を経て、親族間精子提供にて治療を開始。胚移植1回目✕。現在、次の胚移植に向けてCD138(慢性子宮内膜炎)の治療中です。


出典:読売新聞
親族間精子提供の道を選ぶまで
鍼灸院に1年半ほど通いましたが、射出精子を得るのは難しいと判断。
妻(私)の出産できる時間も限られているため、今後について考え始め、AID、特別養子縁組などを検討していた際に、親族間精子提供という選択肢に出会いました。夫の遺伝子を一部でも残せることもあり、私たちにとって一番しっくりくる選択肢でした。
ネットやX(Twitter)で情報を集め、現在通っている大阪のクリニックを見つけました。治療にあたって、夫の両親の協力が不可欠です。これまで5年間ほど不妊治療をおこなってきた経緯も含め、このときに初めて伝えたのですが、快諾していただきました!感謝しかありません⋯!
親族(父・兄弟)からの精子提供にて不妊治療をすること。ただし対応している医療機関は非常に少なく、現状、治療する場合は公表せずにこっそり実施しているところを探すしかない。日本に精子提供に関する法律はなく、1997年に「日本産科婦人科学会」が作った指針では、精子のドナーは「匿名の第三者に限る」となっています。親族間だと「家族関係が複雑になる」という立場です。生まれてきた子が自らのルーツを知ることはできず、「夫に似た子を育てたい」という思いには耳を傾けないままになっています。(参考記事)
親族間精子提供を選ぶ際に心得ておくこと
- 2025年現在、AIDのように国から認められている治療方法ではない
- AIDと同様に子どもには出自を知る権利があること
- 特別な治療であることの重大さを理解し、覚悟を持って取り組むこと
その他、特別な治療に進むにあたり、クリニックから以下の2冊を推奨されました。
義両親とともにじっくり読んで学びを深めました。
また、親族間精子提供に進むかどうか悩んでいるときには、以下の本がとても役立ちました。
日本で唯一、治療をおこなっていることをオープンにしている諏訪マタニティクリニックでの事例が載っています。なかなか同じ境遇の方に出会えないのでとても貴重な一冊です。



子どものアイデンティティに関わることなので、慎重に判断する必要があります
費用について
おこなっている治療は顕微授精になりますが、保険適用の治療ではなくすべてが自由診療扱いです。なかには民間の保険会社で保険が請求できるような治療もあるのですが、診断書を書いてもらうことはできないと断られました。さらに遠方のクリニックに通っている場合は、交通費もかかります。私たちは東京ー大阪間の新幹線代がかかっています。
費用は高額なのですが、信頼できるクリニックに賭けたいと思い、覚悟を持って取り組むことにしました。
すべては夫との子どもが欲しい、子どものいる家族を作りたいからです。専業主婦になって収入が減っているのにもかかわらずこの治療に挑戦できるのは、夫が仕事をがんばっていてくれているおかげです!本当に感謝感謝です!できることをすべてやりきって、後悔のないようにがんばろうと思います。
現在の治療状況
大阪のクリニックにて親族間精子提供にて妊娠を目指しています。
この治療を開始するにあたり、義両親、夫、妻(私)を含む4人で大阪に集結。義両親は遠方から泊りがけで大阪まで来てくれました。これまで聞き慣れなかったであろう不妊治療について、親族間精子提供についても真摯に向かいあってくださいました。日頃から優しくてお世話になりっぱなしなのですが、このときも本当にありがたいなという感謝の気持ちでいっぱいでした。この義両親でなかったら、私は親族間精子提供をやりたいと思えていなかったと思います。それぐらい素敵な義両親なんです。家族に恵まれていることを実感する時間にもなりました。
クリニックでは、4人で治療について理解を深めたり、覚悟が問われたり、おすすめの書籍を読んで話し合う場を儲けたりなど、特別な治療をおこなう心構えの時間をたっぷり取っていただきました。その後は通常の不妊治療のように、妻(私)のみの通院がスタート。
③のクリニックに4年ぶり連絡を取り、大阪に引っ越すということで卵子を移動できることに!採卵並みに費用はかかりましたが、少しでも若いときの卵子を使うことが可能になりました。
顕微授精ののち、卵子12個から、初期胚1個、胚盤胞5個の計6個凍結できました。ホルモン補充周期にて、1回目の胚移植をおこないましたが、残念ながら着床せず陰性でした。
現在は、次の胚移植に向けてCD138(慢性子宮内膜炎)の治療中です。
不妊治療のリアル|仕事・メンタル・夫婦関係


仕事との両立
職場と家族の理解があれば両立することが理想的だと思います。ただし、心や身体を壊してしまっては元も子もないので、負担が大きいと感じる場合は仕事を辞める選択肢もアリだと思います。
仕事をしながらクリニックに通院していたときは時間の調整が大変でした。有給を使ったり、クリニックと職場まで走って向かったり、同僚にまた休むのかという顔をされたり。融通の利かない職場だったら両立は難しかったかと思います。
私は2025年から仕事を辞めましたが、今のところ後悔はしていないです。妊娠・出産した後に気軽に行けないであろう国内外の旅行にたくさん行く時間を取れたり、大阪のクリニックにも気兼ねなく通うことができています。仕事を辞めると収入も減るし、治療による出費は増えるけれど、期間限定の必要経費と考えています。



まずは実際に治療に取り組んでみて、仕事を継続できそうか考えてみよう!



仕事を辞める場合は、家族の理解と協力が必須だよね。じっくり相談する時間を取ってみよう!
メンタル面
治療に対する考え方の変化
・治療への考え方が180度変化した
治療開始前は自然に近い妊娠を望んでいて、顕微授精は絶対選択しないと思っていました。ただ治療を進めていき、不妊の要因や妊娠への難しさがわかってくると、手段を選べる立場でないことがわかり、高度な治療への抵抗は無くなっていきました。
・情報収集はほどほどに
X(Twitter)などで情報収集をすると無限に出てきてキリがないです。信憑性のない情報に振り回されないように、専門家の情報や論文を中心に拾うように気を付けています。
心を守るためにしたこと
・「子どもはまだ?」発言は軽やかにスルーする
不妊治療あるあるだと思いますが、職場の飲み会や親戚の集まりで「子どもはまだ作らないの?」という話題を振られたときは気分がいいものではないですよね。悪気がないとわかっていてもどうしても心がすり減るので、笑顔で流して、サクッと違う話題に切り替えていました!笑
・SNSをシャットダウンして自分の心を守る
友人の出産や同級生の子どもの成長をどうしても素直に受け止められないときってありますよね。自分の心を守るためにSNSは最低限の利用に心がけました。情報を目に入れないことで心の平穏を保ちましょう!
・治療は淡々とこなしていく
治療や手術をおこなうたびに、期待しては落ち込んでの繰り返しでした。期待が大きいほどに凹んでしまうので、一喜一憂しないように「期待しすぎず淡々とこなそう」と考え方を変えるようにしました。
・自分がごきげんになれることをいくつか用意しておく
ホルモン治療の影響で自立神経が乱れることがあります。むくみ、お腹の張り、吐き気、情緒不安定で涙が出てきたり。自分の意思でコントロールすることは難しいので、こういうものだと割り切って、自分がごきげんになるようなことをしてリフレッシュするように心がけています。



私は運動や一人時間を持つことでリフレシュしています!
夫婦関係
不妊治療をしていなかった頃と今を比べると、遠回りした分、葛藤した分だけ家族としての絆が深まっていると感じます。
夫を幸せにしたい気持ちが増した
1回目のTESE手術で精子が見つからなかったとき、滅多に泣かない夫と一緒に大泣きしました。私のことを「必ず幸せにするね、できるだけお母さんにさせてあげるからね」と伝えてくれました。
夫は無精子症になりたくてなったわけではありません。無精子症の原因はあまり解明されておらず、夫は何も悪いことをしていません。精子が無いことでこんなに苦しんでいる中でも、私の幸せ、家族の幸せを一番に考えてくれている夫のことを私も幸せにしたい、一緒に幸せな家族を作りたいという気持ちを強く実感しました。
話し合いの難しさ
今後の選択肢(AID・養子縁組・子どものいない生活)を考えるとき、妻(私)は積極的で、夫は受け身の姿勢で、日常的に話しあいができている状態ではありませんでした。
いざ、この話をしようというときには、夫が話しやすくなるような環境を整えたり、言葉を選ぶようにしていました。逆にそのかしこまった態度が気を遣わせてしまっていたみたいですが笑 思いやる気持ちが伝わっていたらOK!
少しずつ話し合いを進めて、現在おこなっている親族間精子提供に進むことになりました。
気づきと学び
不妊の原因がどちらにあるかは関係なく、治療は夫婦で進めていくもの。夫婦といえど、二人の気持ちに温度差があるのは自然なこと。お互いの気持ちを理解するために歩み寄ること、理解することを諦めない姿勢が、家族というワンチームを作るのかなと感じています。
私たちの失敗&成功体験


成功体験:今思えばよかったと思えること
・最初から人工授精を選択したこと
おかげで早い段階で無精子症に気づくことができたため。タイミング法を選んでいたら精液検査をやる時期が遅くなり、無精子症に気がつくのに時間がかかっていた可能性が大。
・卵子凍結していたこと
若いときの卵子の質の方が良いとされているため、4年前の卵子で胚移植に挑戦することができて良かった。
失敗体験:今思えば後悔していること
・採卵時にすべての卵子を凍結保存しておけばよかった
TESEと採卵手術を同日におこなった直後、精子が回収できなかったが卵子はどうするか確認されました。別室にいる夫に相談する時間ももらえず即答するように言われ、勧められるがまま追加料金のかからない個数(12個)を保存することにしましたが、若くて質の良い卵子はとても貴重なので、今となってはすべての卵子を凍結しておけばよかったと後悔しています。
・卵子の移動に柔軟に対応してくれるクリニックを選べたらよかった
採卵したときのクリニックだけに言えることですが、患者への対応がひどかったです。
TESEで精子が回収できないときに離婚する前提で話をされたり、クリニックの連携ミスで理不尽に怒られたり、採卵した卵子の移動を拒否し話し合いにも応じない等。他のクリニックを選んでいたら時間もお金もメンタルもすり減らすこともなかったです。
今は保険適用になったこともあり、各クリニックの口コミもだいぶ増えてきました。ぜひクリニックを選ぶ際は口コミもしっかり確認していただけると良いかと思います。
まとめ|夫婦で納得のいく道を探し続けよう


不妊の原因が男女どちらにあったとしても、夫婦ふたりで協力して治療を進めていく必要があります。
クリニックの考え方、治療の選択肢もたくさんあります。夫婦それぞれの年齢や身体の状態によって、選べる選択肢も限られてきます。自分たちにとっての最適な治療方法があるわけではなく、夫婦ふたりで話しあいを重ねていきながら、納得できる道を探していくしかありません。
特に不妊の原因が自分にあるという人にとっては、話しあうこと自体も苦痛に感じることもあるかもしれません。
それでも、ゆっくりでもいいので、お互いにとって納得のいく選択をすることを諦めないで欲しいなと思います。
私たちの場合は、たくさん遠回りしたからこそ、失敗談や経験談を伝えることができています。
男性不妊に悩んでいる方々にとって、この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。一緒にがんばりましょうね!
以上、無精子症の夫と歩む5年間の不妊治療きろくでした。



いつか嬉しい報告ができるようにがんばります!

