【初めての不妊治療】このクリニックでよかったと思える選び方ガイド

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こんにちは、さとみです。

不妊治療を始めようと決めたとき、最初にぶつかるのが「どのクリニックに行けばいいの?」という壁ですよね。
私も数年前、インターネットでクリニックを検索しながら、どこも同じように見えて途方に暮れていました。

でも実際に4年間の不妊治療を通してわかったのは、クリニック選びには順序があるということ。
いきなり「評判のいいクリニック」を探すのではなく、まずは自分たちの身体の状態を知ることから始めるのが、遠回りのようで実は一番の近道だと思います。

もし不妊治療を始めたあの頃に戻れるのなら、あの頃の私たちにこう伝えたい!!と思う、後悔しないクリニックの選び方をお伝えします。あなたのクリニック選びのヒントになれば嬉しいです。

こんなやつが書いています

  • 都内在住の30代夫婦
  • 2021年から不妊治療開始
  • 非閉塞性無精子症/TESE 2回実施✕/鍼治療1年半実施✕/採卵1回実施
  • 2025年から親族間精子提供にて顕微授精に挑戦中
目次

まずは検査から!はじめての不妊クリニックの探し方

不妊治療の前に「身体の状態」を知ることから始めよう

不妊治療と聞くと、すぐに「タイミング法」や「体外受精」といった治療法が頭に浮かぶかもしれません。
でも、ちょっと待ってください。一番最初にすべきなのは、夫婦ともに妊娠できる状態かどうかを確認することなんです。

まずは不妊の原因を調べることから始めよう〜

私自身、最初は私(女性側)に問題があると思い込んでいたため、「とりあえず口コミを見て良さそうなレディースクリニックに行けばいいかな」と思っていました。
何度か通院を重ねて、人工受精の当日の精液検査で「無精子症」が発覚しました。そのため男性不妊に特化したクリニックに転院し、検査や治療を進めていくことになりました。

もし最初のクリニックでタイミング法を選択していたら、精液検査をおこなう時期が先延ばしになり、不妊の原因に辿り着くのが遅くなっていたと思います。

はじめてのクリニックは女性一人で行く傾向があると思いますが、不妊治療を開始すると決心した時点で、男性側も早めに精液検査をすることをおすすめします。
不妊の原因も分からずに治療を始めるのは、地図を持たずに目的地を目指すようなものですよね。まずは現在地を知ることが大切です。

初診のクリニックの探し方

総合病院(婦人科)でなく、不妊治療専門のクリニックへ行こう

総合病院は、不妊治療を終えそのまま妊娠・出産と続けて診てもらえる点がメリットです。
しかしながら、不妊治療の専門ではないため、受けられる検査や治療の選択肢の幅が狭まる可能性があります。

また、待合室で妊婦さんや子連れの方を目にする機会もあると思います。治療で結果が出ず長引いたり、ホルモンバランスを大きく変化させるような治療もあるため、メンタルがきつくなる場面も多々あります。

治療がうまく行っていないときに妊婦さんを見るのはちょっと辛いよね…


不妊治療専門のクリニックだと、産婦人科と違い妊婦さんを見ることがなかったり、精神面で辛いときも相談ができたり、ケアが行き届いている環境が多いです。
30代を越えて、生殖補助医療も視野に入れている場合は、不妊治療専門のクリニックを選ぶ方が良いと思います。

先進医療の技術と設備を持っているクリニックを確認しよう

不妊治療専門クリニックとはいっても、治療方針の違い、検査や先進医療の有無など、さまざまな違いがあります。

確認に便利なサイト

厚労省の先進医療を実施している医療機関の一覧
 不妊治療に関わる先進医療の技術名で検索してみよう! (例:タイムラプス、二段階胚移植術)

日本産婦人科学会の施設検索
 受けたい治療や地域などで絞り込むことができて便利!

私は「タイムラプス撮像法による受精卵・胚培養」を利用しました。

私は検索魔なので、気になるクリニックのウェブサイトや、口コミサイトもがっつり確認しました。
実績や経験値、料金設定もさまざまです。X(Twitter)で情報を探すと、キリがないほどにいろんな情報が出てきます。まずはどの点を重視するか絞った上で、クリニックを選択しましょう。

納得したうえで治療に臨めば、結果がどうあれ、「自分で選択したんだ!」という納得感があると思います。

まずは気軽に医療機関に行って相談することがおすすめです。
クリニックに行くのが抵抗があるという方は、自治体がおこなっている相談窓口に相談してみるのもよいかと思います。

東京都の場合 ↓
東京都 不妊・不育ホットライン

最初は「最短で結果を出す方針、口コミが悪くない、費用が妥当」なクリニックを探しました!

夫婦の足並みを揃えていこう

理想的なのは夫婦で検査に行くことですが、始めは足並みが揃っていないこともあると思います。
私たちの場合は、私(妻)が焦っていて、夫はのんびりと構えているタイプでしたが、クリニックに夫婦揃って受診したことがきっかけで、徐々に足並みが揃うようになっていきました。

妊活しても妊娠できなかった友人もいる。うちもそろそろ始めないと…

30代前半だし、まだ焦らなくていいでしょ〜


私が始めに行ったクリニックでは、不妊治療や今後の計画についてしっかり理解した上で進めるという方針だったため、夫婦揃って初診を受けるのが必須のクリニックでした。

初診は夫の同席が必須だから一緒に行こう!

まぁ初診だけなら話を聞きに行ってみるか…

初診では、無駄なく計画的に治療を進める方針であること、通院が必要ない夫の治療への向き合い方など、資料を交えて1時間近くしっかり話してくれました。その後から、夫が治療に対しての理解が深まり、少しずつ同じ目線で不妊治療について話せるようになっていきました。

パートナーからの理解や協力が得られないままだと、一人ぼっちで不妊治療に取り組んでいる気持ちになり、精神的にも辛いですよね。そんなときはクリニックをうまく活用して、パートナーをうまく巻き込んでいけると良いかと思います。

【基本的な検査を終えた後】原因に応じた選択をしよう

原因がわかった場合の進め方

検査の結果、何かしらの不妊要因が見つかった場合は、その原因を解決できる治療を得意とするクリニックを探すことになります。

例えば…

  • 卵管に問題がある場合 →卵管鏡下卵管形成術(FT)や体外受精に強いクリニック
  • 子宮内膜症がある場合 →手術対応ができる、または術後の不妊治療に実績のあるクリニック
  • 男性不妊の場合 →泌尿器科と連携している、または男性不妊専門医がいるクリニック
  • 排卵障害がある場合 →ホルモン療法や排卵誘発に詳しいクリニック

ここで大切なのは、同じ原因でも解決方法が複数ある場合、自分たちの意向に沿った治療をしてくれるクリニックを選ぶということ。

私の友人は卵管の詰まりが見つかったのですが、あるクリニックでは「すぐに体外受精を」と勧められ、別のクリニックでは「まずFTで卵管を通す治療を試しましょう」と提案されたそうです。結局、彼女は後者のクリニックを選び、FTの後に自然妊娠できました。

どちらのアプローチが正解というわけではなく、自分たちがどう進みたいかが重要なんです。
より自然な方法から試したいのか、時間を優先して確実性の高い方法を選ぶのか。その価値観とクリニックの方針が合っているかどうかを見極めましょう。

私たちは無精子症だったため男性不妊専門医のいるクリニックを選択しました。

原因がわからなかった場合の進め方

検査をしても特に問題が見つからない「原因不明不妊」のケースも実は多いんです。
原因が特定できないと不安な気持ちになるかと思いますが、それはそれで選択肢があるということなんですよね。

原因不明の場合、一般的には以下のステップで進みます。

  1. タイミング法:排卵日を予測して、妊娠しやすいタイミングで性交渉を持つ
  2. 人工授精:精子を子宮内に直接注入する
  3. 体外受精:卵子と精子を体外で受精させ、受精卵を子宮に戻す
  4. 顕微授精:顕微鏡下で卵子に精子を直接注入する

どのステップから始めるかは、年齢・治療にかけられる時間・経済的な状況・二人の気持ちなどを総合的に考えて決める必要があります。

【基本的な検査を終えた後】再度パートナーと話しあい、治療方針を決めよう

パートナーとの話し合いが何より大切

ここで私が強くお伝えしたいのは、必ずパートナーと一緒に方針を決めるということです。

不妊治療は、通院回数も多いし、身体への負担も大きいですよね。
だからこそ、治療方針は二人で納得して決めないと、後で「こんなはずじゃなかった」という気持ちになってしまいます。私たち夫婦は、検査結果が出た後、週末にゆっくり話し合う時間を作りました。

そこで話したのはこんなこと

  • どの治療方針で進めていくか
  • 仕事と治療の両立は可能か
  • 経済的な予算はどれくらいか
  • 不妊治療にどれくらいの期間を想定しているか

当時32歳の頃の私は、「年齢的にも時間は限られているから、半年で結果が出なければ次のステップに進もう」という考えでしたが、無精子症が判明した後は、治療方針がガラッと変わりました。
お医者さんから提案された治療方法を実行するか、他の選択肢はあるかをじっくり調べて話しあいました。

提案された治療法

  • 触診やホルモン値でも全く問題がないため、顕微鏡下精巣内精子採取術(Micro TESE)という手術で精子を採取する(今思うとあり得ないけれど、「7割の確率で取れる」と言われて信じていました…)
  • 同日に採卵をすることで新鮮な精子と卵子で顕微授精をおこなうことが可能になる。その結果、妊娠・出産率の成績もよくなるのでおすすめ

話しあった結果、提案された治療法にて進めることを決めました。この「二人で決めた」という感覚が、その後の治療を続ける上でもとても支えになりました。

年齢と時間を考慮した選択

正直な話をすると、年齢は不妊治療において無視できない要素です。
35歳を過ぎると妊娠率は下がり始め、40歳以降はさらに下がります。とても残酷な事実だなと思いました。。。
だからこそ、年齢によっては最初から人工授精や体外受精を視野に入れることも選択肢の一つです。

また、仕事の都合で頻繁に通院できない方にとっても、タイミング法よりも通院回数の見通しが立ちやすい人工授精や体外受精を選ぶ方が、かえってストレスが少ないこともあります。

「正しい選択」は人それぞれ違います。大切なのは、自分たちの状況と気持ちに正直になって、納得できる選択をすることです。

残酷なほどに年齢の影響は出てくるので、早めに動くが吉です!

治療方針が決まったら、クリニックを見極めていこう

どのステップから治療を始めるか方向性が見えたら、その治療を実施しているクリニックを探します。多くのクリニックは公式ウェブサイトを持っています。ここから読み取れる情報は意外と多いんです。私が実際に使った確認方法をお伝えします。

ポイント1:治療方針が自分たちの価値観と合っているか

公式ウェブサイトのトップページや「院長挨拶」のページに、そのクリニックの基本的な考え方が書かれていることが多いです。院長やドクターの治療方針が自分たちの価値観とあっているか確認しましょう。

たとえば、タイミング法や人工授精から始めたい場合は、近くの産婦人科や不妊治療クリニックでも対応可能なことが多いです。一方、最初から体外受精を考えている場合は、体外受精の実績が豊富な専門クリニックを選ぶことになります。

クリニックによって方針もさまざまです!ざっくり言うと以下のような方針のクリニックがあります。

  • より自然な妊娠を目指すクリニック(例:自然を大切にする〜:時間をかけても、まずはタイミング法や人工授精から段階的に進める
  • 最短で結果を出そうとするクリニック(例:最新の生殖医療技術で):高度治療に力を入れていて、年齢や状況によっては早めに体外受精を提案する
  • オーダーメイド型のクリニック(例:患者さまのご希望に沿って〜):患者の希望を最優先に個別に治療計画を立てる

文章の雰囲気からも、そのクリニックの姿勢が伝わってきます。自分たちが希望する治療が含まれているかは最低限確認が必要です。
また、今は考えていなくても、将来ステップアップする可能性があるなら、高度治療にも対応しているクリニックを選んでおくと、転院の手間が省けます。

ポイント2通いやすさ(診療時間・場所・予約の取りやすさ)

見落としがちですが、通いやすさは継続の鍵です。

  • 平日の診療時間は仕事と両立できるか
  • 土日祝日の診療はあるか
  • 予約制か、待ち時間はどれくらいか

当初仕事と治療を両立させるために、平日朝早くから診療しているクリニックをを選びました。

これが本当に助かりました!

ポイント3医師やスタッフの対応・雰囲気

  • 女性ドクターがいるか(希望する場合)
  • 胚培養士や看護師の体制はどうか
  • 最新設備があるか(高度な治療を希望する場合)
  • 個室の待合室があるか、プライバシーへの配慮

不妊治療はデリケートな問題です。待合室で他の患者さんと顔を合わせるのが気になる方もいると思います。そういう方は個室待合のあるクリニックを選ぶのも一つの方法です。

ポイント4治療実績(年齢別の妊娠率・出産率)

クリニックのウェブサイトには、治療実績が掲載されていることがあります。ただ、この数字の見方にはコツがあります。

妊娠率・出産率の確認

多くのクリニックが公開しているのは「妊娠率」ですが、より重要なのは「出産率」です。妊娠しても、残念ながら流産してしまうケースもあるからです。
また、妊娠率は患者さんの年齢構成によって大きく変わります。若い患者さんが多いクリニックは自然と妊娠率が高くなりますし、40代以上の患者さんが多いクリニックは妊娠率が低く見えることがあります。

年齢別の実績を確認

できれば、自分の年齢に近い年齢層での実績を確認しましょう。
「35歳未満」「35〜39歳」「40歳以上」など、年齢別に実績を公開しているクリニックもあります。

治療件数も参考に

実績と併せて、年間の治療件数も確認すると良いでしょう。
治療件数が多いということは、それだけ経験とノウハウが蓄積されているということです。
ただし、実績だけで判断するのは危険です。数字が良くても、自分たちの方針と合わなければ、満足のいく治療は受けられません。実績はあくまで判断材料の一つとして捉えましょう。

ポイント5いざ、実際に確認してみる(電話する・受診する)

電話での問い合わせでクリニックの雰囲気を判断する

ウェブサイトだけでは分からない情報は、思い切って電話で問い合わせてみましょう。私も最初は緊張しましたが、丁寧に対応してくれるクリニックがほとんどでした。

電話で確認すべきポイント

  1. 初診の流れと必要な持ち物(例:初めての受診を考えているのですが、初診の流れを教えていただけますか?)
  2. 夫婦での受診は可能か(例:夫も一緒に受診したいのですが、可能でしょうか?)
  3. おおよその費用感(例:タイミング法から始めたい場合、1回あたりの費用はどれくらいでしょうか?保険適用の範囲も確認させてください)
  4. 治療方針についての質問 (例:こちらのクリニックでは、どのような治療の進め方を基本とされていますか?)

この電話対応で、クリニックの雰囲気も何となく掴めます。受付の方が丁寧で、こちらの不安を汲み取ってくれるような対応なら、そのクリニックは患者への配慮がしっかりしている可能性が高いです。

逆に、質問に対して事務的すぎたり、「それはドクターに直接聞いてください」と冷たく突き放されるような対応のところもあります。受け入れがたいと感じる場合は、少し考え直した方がいいかもしれません。

受診してみて判断する

最終的には、実際にクリニックを受診してみて判断することをおすすめします。
初診を受けたからといって、必ずそこで治療を続けなければいけないわけではありません!

初診で確認すべきこと

  • ドクターの説明は分かりやすいか
  • こちらの質問にしっかり答えてくれるか
  • 治療方針の押し付けではなく、選択肢を提示してくれるか
  • 不安な気持ちに寄り添ってくれるか
  • クリニックの雰囲気や清潔感

私は4年間の間に、計4つのクリニックにお世話になっています。
あるクリニックはとても有名で実績もお医者さんの対応も無駄なく素晴らしかったです。ただし、かなりせかせかしているので、テンポよく質問をする必要があります。

別のクリニックは、どのお医者さんに当たるか運次第という「ドクターガチャ」のような感じでした。
一つひとつ丁寧に説明してくれる方もいれば、終始目を合わせることもなく高圧的な態度のままの方もいました。さらに医者同士の連携も不足していて、前回説明された内容と違うことを言われて混乱するようなこともあり、後にこのクリニックは転院することにしました。

不妊治療は長期戦になることもあります。だからこそ、「このお医者さんとならがんばれる」と思えるかどうかが、とても大切だと感じました。こればっかりは相性もあると思うので受診したときに、お医者さんやスタッフの雰囲気や態度についてもチェックしましょう。

心地よく通えるかどうかはとても大事なポイントだよね

【忘れずに確認しよう】知らないと損する補助金制度情報

不妊治療には、想像以上にお金がかかります。だからこそ、利用できる補助金制度はしっかり活用したいですよね。これから通うクリニックにおいて、いくつか確認した方がよいと思う点をまとめてみました。

保険診療と自由診療

2022年4月から、不妊治療の一部が保険適用になりました。これは本当に大きな変化でした。
自由診療と比べると圧倒的に費用をおさえることができます。民間の保険から手術によって保険金がおりたり、金銭的な負担が軽くなるため、最大限活用していただきたいと思います。

保険適用される主な治療

  • タイミング法
  • 人工授精(一部)
  • 体外受精・顕微授精(一定の条件下で)

ただし、すべての治療や薬剤が保険適用になるわけではありません。たとえば、より高度なオプション治療(SEET法、二段階胚移植など)は自由診療になることが多いです。

また、保険適用には年齢制限や回数制限があります。治療開始時に43歳未満であることや、移植回数に上限があるなど、条件を事前に確認しておきましょう。

参考:不妊治療に関する取組(こども家庭庁)

自治体の助成金制度

保険適用とは別に、各自治体が独自の助成金制度を設けている場合があります。

  • 不妊検査の費用助成
  • 不妊治療の費用助成
  • 不育症治療の費用助成
  • 先進医療の費用補助

自治体によって内容は様々ですが、たとえば「体外受精1回につき10万円まで助成」といった形で、追加のサポートを受けられることがあります。

私の住んでいる地域では、不妊治療が保険適用になる前までは、1回につき最大10万円までの助成があり、とても助かりました。自分の住んでいる自治体のウェブサイトで「不妊治療 助成」と検索すると、詳細が出てくることが多いので、助成制度をもれなくチェックしましょう!

ちなみに東京都は「東京都特定不妊治療費(先進医療)助成」などをおこなっています!

私が通っていたクリニックでは、院内に補助金制度に関する案内や冊子などがありました。
クリニックでもよく質問される事項だと思うので、自治体の助成金や申請の流れなどを教えてくれると思います。冊子をもらいました。初診や電話問い合わせの時に「補助金制度についての案内はありますか?」と聞いてみるのもいいと思います。この質問に対して、丁寧に説明してくれるクリニックだと安心ですよね。

医療費控除も忘れずに

不妊治療の費用は、医療費控除の対象になります。年間10万円以上の医療費がかかった場合、確定申告をすることで所得税の一部が戻ってきます。

領収書はきちんと保管して、治療内容と日付を記録しておきましょう。通院のための交通費も医療費に含められるので、交通系ICカードの履歴や領収書も残しておくと安心です。

「それで、結局いくら戻ってくるの?」というのが一番気になるところですよね。戻ってくる金額(還付金)は、以下の計算式で決まります。

医療費控除額(最高200万円) = ( 医療費の合計額 − ①保険金などで補てんされる金額 )− ②10万円

※年間の総所得金額等が200万円未満の方は、10万円ではなく総所得金額等の5%の金額を引きます。

そして、この「医療費控除額」に、ご自身の所得税率をかけた金額が、実際に戻ってくるお金(還付金)の目安になります。

計算例
  • 年間の医療費合計:50万円
  • 保険金(出産育児一時金など)で受け取った額:0円
  • 所得税率:10% の場合

医療費控除額を計算 50万円 – 0円 – 10万円 = 40万円

戻ってくる税金の目安を計算 40万円 × 10% = 4万円

この場合、約4万円の税金が戻ってくる計算です!

確定申告の際に忘れずに申請しよう〜

最後に:納得のいく自分たちらしい選択を

ここまで、クリニック選びのポイントをたくさんお伝えしてきました。でも、最後に一番お伝えしたいのは、「自分たちらしい選択」をしてほしいということです。

不妊治療は、人と比べるものではありません。友人が通っているクリニックでも、あなたにとってもベストとは限らない。ネットの口コミが良くても、実際に行ってみたら合わないこともある。逆のこともあります。

大切なのは、夫婦で話し合って、納得して決めることです。そして、もし途中で「このクリニックは合わないかも」と思ったら、転院することも選択肢の一つです。実際、私の周りでも、治療の途中でクリニックを変えた人は何人もいます。

不妊治療は、身体的にも精神的にも、そして経済的にも負担のかかる道のりです。
だからこそ、「このクリニックでよかった」と思える場所を見つけてほしいです。そして、パートナーと支え合いながら、自分たちのペースで進んでいってほしいと思います。

この記事を書いている時点で、まだ子どもを授かっていない私の経験談は、少し頼りないかもしれないですが、不妊治療に向き合っている一人の同志として、あなたの不妊治療が少しでもよい方向に向かって進むことを心から願っています!一緒にがんばりましょうね!

不妊治療のカタチは十人十色。納得のいくやり方を見つけていきましょう〜!応援しています!!

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